家庭教師という仕事①
家庭教師というのは、塾と違って他の講師の指導を見ることはありません。
また、他の講師との交流もSNSなどを使って積極的に行わない限り
ほとんどありません。
ズバリ、家庭教師は
「どれだけでも手をかけられるし、どれだけでもサボれる仕事」だと思うんです。
正直言って実働時間は会社勤めの人に比べたらすごく少ないです。
子供たちが学校から帰ってこないことには成り立たないので、
夕方から夜まで、2時間1コマと考えると1日に2件しかできません。
移動時間を含めなければ、1日4時間の勤務です。
よく「家庭教師って割がいい仕事でしょ?」と言われますが、
それは実働時間の4時間だけ家庭教師をしている講師です。
生徒の横について「はい問題解いて~」
・・・解いてる間はボーっとするか読書でもするのかわかりませんが、
「先生、できました」
「はい、じゃあ答え合わせするね~」
〇と×をつけて、ひどいとその場で赤で答えを書くかもしれません。
それで「プロの家庭教師ですっ」と言っているような講師も
きっといると思うんです。
何人か家庭教師をつけていた生徒さんを指導したことがありますが、
「何言ってるかわからなかった」
「問題集の解説を読んでるだけだった」
「横にいるだけの先生だった」
という話を実際に聞いたことがあります。
生徒の成績が上がらない場合、
「ご本人の努力が足りません」と言ってしまえばそれまでです。
親御さんは「その通りだ」と思うかもしれませんし、
「家庭教師と言うのはこういうものだ」と思うかもしれません。
でもせっかくマンツーマンで指導できるのだから、
それでは時間がもったいないと思うんです。
子どもにとって、親御さんにとって、
家庭教師を雇うメリットとは一体何なんでしょう?
つづく。