私立中学の英語
今日は私立中学の英語について思うことを書こうと思います。
私立中学を受験するために日々頑張っている小学生は、
ズバリ、「受験のための勉強」しかしていない子がほとんどです。
受験をしない小学生は色んな習い事をしていますよね。
ピアノ、サッカー、水泳....そして多いのは英語関係だと思います。
英会話のようなものが多いとは思いますが、
とにかく英語に触れている子が多いのではないでしょうか。
それに比べ、受験を控えている小学生には、
習い事に通う時間なんてありません。
いざ受験が終わって、めでたく私立中学に通うことになる子は
アルファベットすらまともに書けない子がほとんどです。
しかし私立中学は、より高度な学習内容を提供すべく
いわゆる中高一貫校用に作られた教科書を使う学校が多いのが現実。
入学してからいきなり難しい英語に触れ、
落ちこぼれてしまう子を何人も見てきました。
受験が終わってから入学までの約2か月は、
英語の準備をしてあげなければなりません。
そこで私はこんな指導を心がけています。
①アルファベットを書けるようにする
②フォニックスを使って、アルファベットの名前と音を一致させる
③文型も説明しながら、日本文と英文の構造の違いを理解させる
特に②をきちんとやっておくと、
スペルを覚えるのにとっても役に立ちます。
ついでに発音記号(学校ではほとんど教えてくれない)も
同時に認識させてあげると、入学後の学習に役立ちます。
中高一貫校の教科書は、内容はとても良いと思います。
無駄がなく、的確に英文法を学習することができます。
ただ、受験勉強まっしぐらだった子たちにとっては
少々ハードルが高いのです。
辛い受験勉強を乗り越えてきた子たちだから、
入学までの間はのんびりさせてあげたいのは山々ですが…
先を見越した指導をしてあげるのは大切なことだと思っています。
受験が終わり、引き続き指導をお願いされている生徒に対しては
「この2か月は狂ったように遊んでよし。
でも英語だけは頑張って準備しようね!」と
声かけをするようにしています。
英語に限ったことではありませんが、
受験が終わったあとに「1学期間は自分でやらせてみます」という
親御さんもいらっしゃいますが、
結局夏休み前に「タスケテー」と言われることもあります。
お金が発生してしまうことなので「指導の継続をお勧めします」と
こちらから申し上げるのは難しいのですが、
中1の1学期がむしろ勝負どころだと思っています。
合格はゴールではなくスタートです。