猫好きな家庭教師の日記

猫好きなプロ家庭教師(東海地区)です。キャリア20年を振り返りつつ、日常の指導について思ったことを書いていきます。

1学期が終わりました。

ぼちぼち梅雨明けということで…急に暑いですね。

 

さて。子どもたちは夏休みに突入しました。

今日は昨年必死の思いで私立中学を受験し、見事に志望校合格を勝ち取った2人の男の子のお話です。

 

県内最高レベルの中学に入学したA君は、中間も期末もひどい結果でした。

とにかく勉強をしない。頭の中はゲームのことだけ。

1教科も平均点に達していないというあり得ない結果でした。

 

親御さんはというと…半ば諦めモードです。

結局は自分たちがきちんと躾けてこなかったツケが回ってきたのかなと思います。

 

「やりたいこと」よりも「やらなければならないこと」を優先できるかできないかは、小さい頃に好き勝手やらせていたか、「〇〇が終わったら□□をしようね」と促すことをできていたかによるのではないかなと。

 

思春期ゆえの反抗期があるのは当たり前です。

でも何を言おうが親や周りの大人の言うことをきけないというのは、根本的なところがきちんと躾けられていないからだと私は思います。

 

挨拶もろくにできない、返事もきちんとできない。

そんな子たちがこの先大人になっていくことを思うと恐ろしいです。

 

県内でそこそこの中学に入学したB君は、もっとひどい状態です。

英単語は全く覚えない、学校の先生に呼び出されてもやらない、家でも勉強はしない、中間も期末もほぼドベでした。

いくら諭しても全く響きません。私にまで悪態をつくようになってきました。

お母さんは「私も正直どうしたらいいかワカリマセン」とおっしゃっています。

なんだそりゃ。

 

一体何のためにあんな思いをして受験したんだか…。

 

そもそも、中学受験をしている子たちはほとんどの子が「させられて」います。

その「させられて」いる中でも、先に書いた「根本的な躾」がされている子は親の言う通りにするのが当たり前な環境で育ってきているのできちんと言うことをきけるんだと思うんです。

親の言いなりになるという意味ではなく、今自分がやらなければならないこと、人としてやってはいけないことというのをきちんと判断できる子に育っているかどうかが、ちょうど中学生になる頃に大きな差を生むのかなと感じました。

 

残念な子どもが多いということは、つまり残念な親が多いということ。

 

勉強が嫌いで成績が良くない子でも、私と一緒に勉強する時間だけは何とか頑張れる子だっています。そういう子は悪態もつきませんし、挨拶も返事もきちんとできます。

少しくらい勉強ができなくたって、大人になったら自分の得意な分野で頑張っていければいいよねって思ってあげられます。

 

勉強ができるかどうかじゃなくて、きちんとした「人間」に育っていれば問題ないと私は思っています。それを担うのは親。親しかいません。

 

親の責任って重いなぁってつくづく感じました。