猫好きな家庭教師の日記

猫好きなプロ家庭教師(東海地区)です。キャリア20年を振り返りつつ、日常の指導について思ったことを書いていきます。

家庭教師という仕事②

前回のつづきです。

 

家庭教師を雇うメリットとは一体なんでしょう?

私の思うメリットは、

①完全マンツーマンのため、その子に合った指導ができる

②毎回親御さんとお会いできるので、情報交換がしやすい

主にこの2つです。

 

①を実現させるためには、準備にとてつもなく時間がかかります。

通っている学校も学年もバラバラの生徒を10人受け持っているとすると、

教科書を必要な分だけ買いそろえ、

その子の弱点を強化するためのプリントを作り、

必要な子には小テストを準備します。

 

●生徒が高校生の場合●

私は英語の予習を必ずさせて、

復習として教科書の穴埋め問題をテストしますが、

予習のためのノートがどうしても自分で作れない子には

全て手書きでノートに英文を書き写してあげます。

色々書き込むことを考えると、教科書のコピーでは1文ずつの改行もなく、

行間も狭いのでダメなんです。

 

パソコンで英文を打ったものをノートに貼らせてもいいのですが、

これまた意外とめんどくさい作業になってしまうんです。

「プリントを貼れるちょっと大きいノート」を買わなければなりませんし、

ノートに貼ったプリントって書き込みにくいんですよね。

 

できあがったノートは手渡す前にすべてコピーをとり、

全訳+穴埋め問題+定期テスト風の練習問題を作ります。

これだけでもすごく時間がかかります。

 

高校生が相手だと、教科によっては私もうっかり記憶が飛びかけたりするので

同じ問題集を買って勉強し直さないといけないこともあります。

 

●生徒が中学生の場合●

英語は教科書の穴埋め問題を作っておいて、

学校の授業に先行してまずは内容を説明します。

次の週に穴埋めのテストをしますが、その間に学校の授業も進むので

理解が進むと思っています。

 

数学もできれば学校の授業に先行して内容を説明し、

学校の問題集を解かせながら理解させます。

その状態で授業を受けてくれば、「ちんぷんかんぷん」は回避できると思うので。

 

どうしても理科や社会が苦手な子がいれば、

コツコツ積み重ねていけるように小テストを準備します。

 

●生徒が中学受験を控える小学生の場合●

中学受験を控える小学生には毎日計算の宿題を出すので、

問題を全て書き写した状態のノートを渡しておきます。

現行のノートがなくなる前に次のを用意しなければなりません。

基本的には週に1度私がチェックしますが、

本当に苦手な子の場合は計算過程をすべて書いた解答を作って、

親御さんに毎日チェックしてもらいます。

 

暗記が苦手、漢字が苦手な子には小テストを用意して

毎週コツコツやらせるしかありません。

 

 

これを10人分、実働の前にこなさなければなりません。

時には休日返上を強いられることもあります。

 

でも、誰かにやれと言われているわけではないので、

ここはサボろうと思えばどれだけでもサボれるポイントなんですよね。

 

私はこの作業も、頂いている指導料に含まれるものと考えているので、

実際の時給はすっごく低いと思っています。

ボーナスも無いし…(泣)

 

でも、私が生徒に時間と気持ちを注げば、

いつかそれが生徒のやる気や成績という形に変わってくれると信じています。

 

またまたつづく。

次回はメリット②について書こうと思います。