猫好きな家庭教師の日記

猫好きなプロ家庭教師(東海地区)です。キャリア20年を振り返りつつ、日常の指導について思ったことを書いていきます。

英和辞典

中学や高校に入学する際、特に私立の場合は学校から推薦される辞書があります。

英和辞典の場合、ほとんどの学校がジーニアスを推薦しますが、

ジーニアスは正直言ってほとんどの中高生は使いこなせません。

とても優れた辞書なので、英語がすごく得意な子なら・・・と思いますが、

初心者や英語の苦手な子には意味不明な説明が多いのだと思います。

 

文型を含め、英文の構造がある程度分かっている状態でないと、

ジーニアスは使いこなせないでしょう。

 

今は「〇〇ジュニア」といったような中学生用の辞書も

多く販売されていますが、これは本当に中学生しか使えませんし、

辞書というのは一生使えるものを初めから使うべきだと思うのです。

 

中学生が使う教科書にはたいてい巻末に単語の一覧が乗っており、

それが辞書のような役割をしてしまいます。

ただ、これはその教科書に出て来る単語と教科書に使われている意味しか

載っていないので、辞書を使って学習するという効果は期待できません。

 

そもそも紙媒体の辞書を使っている子自体が少なく、

学校も電子辞書の購入を勧めてきます。

 

しかし電子辞書というのはとても使いづらく、

あくまで「携帯用」でしかありません。

少なくとも紙媒体の辞書を使えるようになったうえで使わないと、

結局一番上に出てきた意味しか見ないような状態になってしまいます。

 

英語ができるようになりたいのなら、中学入学時から紙媒体の辞書を使い、

何度も何度も引いて手あかで真っ黒になるまで使うべきだと思います。

 

電子機器が発達し、とても便利な世の中になっているのは良い事ですが、

アナログにしかできない事も多いと思います。

 

学校はまず辞書の使い方や発音記号の読みかたをきちんと教えて欲しいなぁと

常々思っています。

中学英語(特に公立)は丸暗記でもなんとかなってしまうのですが、

高校英語はそれが通用しません。

中学の時は英語の成績が良かったのに高校に入った途端に落ちこぼれる、

中学の定期テストは点が取れたのに高校入試問題では全く点が取れない、

という子をよく見かけます。

 

中学英語を「なんとなくこんな感じ」でやり過ごしてしまうのは

3年間がとてももったいないと思うのです。

会話には当てはまりませんが、英語は日本語と違ってルールがガチガチです。

ただそのルールさえ覚えてしまえばあとはパズルのようなものです。

 

会話を重視した教育方針に変わりつつあるのに対し、

高校入試はそうではないという矛盾が生じているのを感じます。

あくまで英単語や英文法がきちんと分かっていないと解けないのです。

 

少し話がそれましたが、英和辞典はウィズダムプログレッシブあたりを

私はお勧めします。

ちなみに私は中1からプログレッシブを愛用していました。

今も手あかで真っ黒になったプログレッシブが本棚にしまってあります。

 

現在はiPadのアプリでウィズダムを使っています。

電子辞書と違って、ビジュアルは紙媒体とほぼ同じですのでストレスがありません。

 

これから中学生、高校生になる人はぜひ参考にしてみてください。